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1182万円不記載問題に対する質問の申し入れ

山梨県知事
長崎 幸太郎 様
2024年2月10日
立憲民主党山梨県総支部連合会
代表 小沢 雅仁
自民党の派閥による政治資金パーティーの還元問題で現職の国会議員が逮捕され、会計責任者や議員本人が起訴されるなど、政治に対する国民の信頼を大きく毀損させ、1月26日に召集された第213回通常国会は、「自民党とカネ」の問題で大きく揺らいでいます。
 また、長崎幸太郎山梨県知事は1月20日に行われた会見において、所属する自民党二階派(志師会)からの寄付金1182万円が不記載になっていたことを明らかにして謝罪しました。
 県民の皆さんからは、長崎知事の説明では「理解できない、納得できない、疑念がさらに増すばかりだ」という不満と落胆した声が寄せられています。県民の皆さんの疑問の声を重く受け止め、以下の質問について、記者会見または「山梨県知事長崎幸太郎公式サイト」にて、県民の皆さんに対して真摯に説明責任を果たしていただくよう強くご要請を申し上げます。

質 問

1.今回の二階派(志師会)からの寄付金・不記載となった1182万円が長崎知事の事務所の金庫に保管されるまでの受け取り経過について具体的に説明してください。

2.志帥会の令和2年分(訂正前)の収支報告書収支の状況では、前年からの繰越額が6,365,279円となっていますが、長崎知事の説明では「残額に相当する本件1182万円は、扱いについての方針が志帥会から示されず、未確定なまま放置されてきたものです。そのため、処理未確定の取り置き分として当方において保管されておりました。」と説明しています。収支報告書に受け入れ処理ができなかったのであれば、少なくとも志帥会の繰越額が1182万円以上なければ、双方の収支報告書に計上されていない現金であったことになります。このことについて納得できる説明をしてください。

3.「過去の処理と管理の態様が極めてずさんだった」と説明していますが、この政治団体「日本金融経済研究フォーラム21」の代表者は長崎知事本人であり、収支報告書の記載内容に対する責任は代表者である知事も負うべきであります。また、会計責任者の交代を行ったとしているが、「過去の処理と管理の態様が極めてずさんだった」のであるならば、なぜ会計責任者を告発しないのか説明してください。

4.収支報告書(令和2年分・3年分・4年分)を提出する際の監査体制・監査方針及び監査機関を明らかにしてください。また、本年1月19日に訂正された令和2年分の収支報告書の宣誓書に手書きで記載された「前年からの繰越金と前年分収支報告書における翌年への繰越金との間に乖離が生じています 当該乖離については、今後、適切に対応します.」との記載について、具体的にどのように対応するのか説明してください。

5.2月3日の山梨日日新聞2面に、「高額の不記載が判明した議員ら」、「不記載」1000万円超20人、長崎知事金額15位と報じられました。
 2019年1月の山梨県知事選挙初当選後の志師会政治資金パーティーによる還元で多額の寄付金を不記載にして、4年以上も放置したあげく、「過去の処理と管理の態様が極めてずさんだった」との説明では県民は到底納得できません。長崎知事は一党一派に偏らない政治姿勢を表明されていますが、多額の政治資金においても自民党に偏った政治姿勢が鮮明となり、密接な関係が明らかになりました。
 また、昨年の知事選挙は、不透明な不記載の資金を保管しながら政治資金以外のものに使われていたのではないかという県民の疑念を生じさせました。
  長崎知事の一党一派に偏らない県民党の姿勢を明確にする政治姿勢を貫徹するため、自民党とけじめをつけ、今こそ自民党と決別して離党する決断を示してください。

6.政治資金規正法は、政治活動が国民の不断の監視と批判の下に行われるようにするため、政治活動の公明と公正を確保し、もって民主政治の健全な発達に寄与することを目的としています。収支報告書への不記載は、お金の流れを国民の不断の監視と批判から遠ざける行為であり、その責任は極めて重いものであると指摘せざるを得ません。謝罪のみでは県民は納得していません。山梨県知事・政治家として政治的責任をどのように果たすのか明らかにしてください。

以上

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